メンタリストDaiGoさんの著書「子育ては心理学でラクになる」を読みました。
この本は、子育て中のお母さんに向けて書かれた本です。
4歳児を子育て中の私(わや@wayasblog)は、自分の「子育てバイブル」にすることにしました。
それほどまでに納得でき、すぐに実践できる、わかりやすい本だったからです。
半年に1度くらいは読み返そうと思っています。
前置きはこれぐらいにして、さっそく本の内容を紹介していきます。
内容をざっくりまとめると、子育てを成功させたいなら、変わらなければいけないのは「自分」ということです。
様々な機関のアンケートによると、「子どもにイライラする」という親が75.6%、「子育てがイヤになるときがある」という親が95%以上ということです。確かに、子育ては大変ですよね。
「子どもがいなければ…」といった、親としてあるまじきことを考えたこともある人も多いかと思います。
ただ、子どもが健やかに成長するには、やはり親の接し方が重要です。
この記事では、DaiGoさんの本を参考に、子育てがラクになる考え方を紹介します。
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「ウィルパワー(意志力)」を身につけよう
「子育ては心理学でラクになる」でのキーワードは、「ウィルパワー」です。
やってはいけない子育ての方法
子どもをしつける上で、最もやってはいけないこと。
それは、親が勝ってしまうことです。つまり、親の怒りに子どもが屈してしまい、支配された状態になってしまうことです。
たとえば、親子で言い争いになった時に、親の方が疲れて「あなたの好きにしなさい」というのはOK。
一方で、子どもが親の言うことに無抵抗で従うのが、支配された状態です。
そうすると、子どもは「自分」を持てなくなります。
さらには、親の期待に応えようとして頑張るので、親が過剰な期待を寄せすぎてしまうことにもなります。
そして、そういう親に育てられた子どもは、自分の子どもにも同じことをするという、悲劇の連鎖が起きてしまいます。
では、どうすればいいのか?
結論は「ウィルパワー」を身につけることです。
「ウィルパワー」とは?
目標達成のため、そして、よりよい自分になるために必要な力を「ウィルパワー」と呼びます。
「子どもに対してイライラしてしまう」という1番大きな問題については、イライラしなければいいんです。
しかし「そんなことはわかってるけど、できないから困っているんだよ!」という方も多いはず。
そんな時に、自分をコントロールするための力が「ウィルパワー」です。
理想は、子ども自身が自主的に問題を解決し、よりよい方向に自ら歩んでいくことですよね。
さらに、自分自身もイライラすることなく、穏やかに子どもを見守れたら最高です。
つまり、親子共々「ウィルパワー」が必要ということなんです。
言うことを聞かないような子どもに、どうやって「ウイルパワー」を高めさせるのか?
答えは、まず自分(親)の「ウイルパワー」を高めて、怒りたくなる衝動をコントロールし、イライラせずにいられるようになることです。
これが確実に子どもの「ウィルパワー」を高める方法です。
考え方、習慣、肥満、すべて親から子どもへ感染するように、「ウイルパワー」は感染するものなのです。
- 誘惑に負けず、自分が決めたことをやり遂げること
- 自分の望みを見失わず、それに向けて実践できること
こんな子どもになってほしいと願うなら、まず始めるのは自分が「ウィルパワー」を高める努力をしましょう。
「ウィルパワー」を鍛えるトレーニング
「ウィルパワー」の強さには個人差がありますが、トレーニングで鍛えることができます。
それが、以下の2つです。
- 無意識を意識化するトレーニング
- 1日3分のマインドフルネス瞑想
普段、無意識で行っていることに意識を向けることで、意志力が鍛えられるという実験結果があります。
たとえば、姿勢を正すことや、利き手と反対の手でスマホを操作する、など簡単にできるものです。
また、瞑想は注意力、集中力、ストレス管理、衝動の抑制、自己認識といった「ウルルパワー」が向上することがわかっています。
何よりも、「ウィルパワー」を鍛えようと挑戦し続けることが子どもに影響を与えます。
面倒くさいと思わずに、続けていきたいですね。
「ウィルパワー」を身につけるメリット
それは、以下の5つです。
- イライラしなくなる
- ダイエットに成功する
- 夫との関係がよくなる
- 子どもが成功する
- 自分の時間が作れるようになる
1と3に関しては、自己コントロール力が手に入り、自分の感情を自分の意思で無理なく抑えられるようになるからですね。
2に関しては、ダイエットだけではありません。
「ウィルパワー」は、目標に向かってコツコツと頑張ることの原動力になってくれるのです。
4は、先述したように、親の「ウィルパワー」が感染し、「ウィルパワー」を持った子どもになるということです。
5に関しては、一見関係がないように思えますが、「ウィルパワー」を持つことで、いらない関係を断ち切ることができ、上手に時間が使えるようになるということだそうです。
デメリットはないので、「ウィルパワー」を身につけない手はないですね。
子どもを変える方法
子どもの悪習慣は、自分で修正させることが1番です。
親が、いくら言っても素直に聞き入れられることは少ないでしょう。
なので、親ができることは、子どもを取り巻く環境を変えることです。
とはいえ、先述した通り、親自身がウィルパワーを持つことが先決なのは忘れないでくださいね。
子どもが変わるきっかけを生み出す環境
具体的な方法は、以下の5つです。
- 早寝早起き
- 食事
- 模様替え
- 鏡
- 後回しメモ
順番に見ていきましょう。
早寝早起き
やはり、質の良い睡眠は大事です。
そして、質の良い睡眠を得るためには早寝早起きが効果的で、子どもの時から習慣にしてしまいましょう。
なかなか起きてこない子どもに実践したいのは、「朝起きる15分前に寝室のカーテンを開ける」こと。
朝日が、寝ている子どもに当たるようにするのです。
朝日を浴びることで、セロトニンが大量に分泌し、体内時計をリセットしてくれます。
食事
血糖値が急激に上がる食べ物は、集中力や自制心に影響を与えてしまいます。
血糖値の上昇が穏やかな、GI値の低い食べ物を選ぶようにしましょう。
(具体例:玄米おにぎり、全粒粉のパン、シリアル、オートミール)
模様替え
勉強机は、できるだけ大きな天板で、シンプルな方が集中して勉強できます。
また、勉強中に目に入ってほしくないものの1位はベッドだそうです。
集中力が途切れた時にベッドが目に入ったら、脳が睡眠を思い出してしまうので、目に付かない位置に置きましょう。
勉強部屋に使う色はブルーが良く、心を落ち着かせ、時間の経過を遅く感じさせる効果もあるそうです。
鏡
勉強机の前に、鏡を置いてみましょう。
勉強中、ふとした時に鏡に映し出されている姿を見ることで、自制心を鍛えるという効果が期待できます。
後回しメモ
「ウルトラディアンリズム」で、勉強と休息をくり返すのが最も集中力が持続すると言われています。
「1時間半勉強したら2分休む」というリズムです。
1時間半も集中できないなら、「ポモドーロテクニック」の25分集中したら5分休憩、というリズムでもOKだそうです。
そして、この集中タイムにサボりたくなったら、すかさずメモする習慣をつけさせるのです。
いざ、休憩時間が来た時にメモを見ると、「別にいいや」という気持ちになっているとか。
やる気を引き出す7つの言葉
これから紹介する7つの言葉は、すべての親御さんに使ってほしいと思っています。
私はこの本を読んで、すぐに実践し始めました。
以下、7つの言葉と簡単な解説です。
- どうしたの? → 子どもに「いつも見ているよ」というメッセージを返すことと同じ
- なぜ? → 大人が理解できないことをしでかした時に、素朴な疑問を発するように
- どうする? → 子どもの頃から自分で選び、決める習慣を身につけさせる
- わかるよ → 言っていることがわからなくても「わからない」は禁句、理解を示す
- そうだね → 子どもが自ら答えを導きだしたら「そうだね」と認める
- すごいね! → 親が子どもに対してすべきことは、子どものすべてを受け入れ、肯定すること
- ありがとう、ごめんなさい → 親が子どもに対して言わないことが多い、素直に言うことがよい社会を作る一歩
常に意識できるように待ち受けを作りました
私は「やる気を引き出す7つの言葉」を待ち受けにして、子どもへの対応に迷ったら見るようにしています。
ちょっとやりすぎかもですが、結構気に入っています。
もし画像が欲しい方がいましたら、ご自由にダウンロードしてお使いください。
【感想・要約】子育ては心理学でラクになる【まとめ】
最後に、DaiGoさんの言葉を引用します。
ウィルパワーのある親に育てられた子どもは、自分をコントロールする力を身につけています。そうすれば、誰かに言われなくても勉強し、夢に向かって歩くようになるのです。
そんなふうに育てられた子どもは、いつか必ず、「自分はいい育てられ方をした」と実感する日が来ることでしょう。自分の可能性を絞ることなく、ウィルパワーを身につけさせてくれたことに感謝するはずです。結果を急いではいけません。きっと13年経てば、必ずあなたのお子さんは素晴らしい大人になって、親であるあなたに感謝しているはずです。
記事が長くなってしまいましたが、将来、素晴らしい大人になっている子どもに期待しつつ、自らの「ウイルパワー」を高めていきましょう。
この本には、他にもためになることが多く書かれていたので、気になった方はぜひ読んでみてください。
私は、「子育てバイブル」として、くり返し読もうと思います。
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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