正社員として働くことに疲れました。ゆるく働きたいので契約社員(非正規雇用)になろうと思っています。経験者の人にメリットやデメリットを教えてほしいです。
この記事は、上記のように思っている方に向けて書いています。
この記事を書いている私は、約1年半の間、事務職の契約社員として働いています。
新卒で正社員として働き、出産を機に退職をしたので、正社員と契約社員の両方を経験しています。
そういった立場から、メリットとデメットをお伝えしようと思います。
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契約社員(非正規雇用)のメリットとデメリット
ものごとには良い面と悪い面は必ず存在しますので、もちろん契約社員にもメリットとデメリットがあります。
契約社員(非正規雇用)のメリット
メリットは以下の2つです。
- 時間的余裕
- 精神的余裕
順番に解説します。
メリット①時間的余裕
会社によって違うとは思いますが、私のいる会社の場合、契約社員は残業がありません。
定時出社、定時退社です。
そのおかけで、特に退社後の時間が正社員の時よりも増えました。
たとえば、正社員時代の残業は当たり前で、遅くから飲み会に参加する、といったことが日常茶飯事でした。
契約社員だと社内の人との関りもそこまで多くないので、飲み会の数も少ないです。
私は退社後の時間が増えた分、早めに寝ることを心がけ、朝4時起きでブログを書いたり、勉強をしています。
時間的な余裕が生まれることで、副業や勉強の時間が取れるようになったのです。
さらに、自分を見つめ直す時間が増えました。
時間的余裕は、契約社員になる最大のメリットと言えます。
メリット②精神的余裕
契約社員になると、正社員時代に比べて精神的な余裕が増えました。
私の考える、精神的余裕が生まれる理由は以下の5つです。
- 仕事の責任がそこまで重くない
- 仕事に対するプレッシャーがない
- ノルマのある仕事をしていない
- 怒られることは皆無
- 帰宅後に仕事について考える時間がほぼ0
これも会社によって状況は違うと思いますが、多くの契約社員が当てはまるのではないでしょうか?
精神的余裕は、仕事からくるプレッシャーがないことが起因していることがわかります。
正社員時代は、帰宅後や休みの日も、頭の片隅には仕事のことがありました。
また、メリット①であげた時間的余裕があるから、精神的余裕につながるとも思います。
もちろん、自分の仕事は責任を持ってやるのは当たり前です。
ですが、契約社員という立場上、1人で全責任を負う仕事がないのも事実です。
精神的余裕は、かなり重要なポイントです。
契約社員(非正規雇用)のデメリット
メリットよりも多くなってしまいましたが、デメリットは以下の4つです。
- 金銭面
- 主体性
- 世間体
- 将来性
順番に見ていきます。
デメリット①金銭面
これは想像できますが、正社員に比べて金銭的に苦しくなります。
以下の理由からです。
- 給与が安い
- 昇給がない
- ボーナスがない
- 退職金がない
私のいる会社の場合、幸いボーナスが出て、1年ごとに微々たる金額ではありますが昇給します。
ですが、非正規雇用なので、金銭面が正社員に劣るのは、仕方がないことかもしれません。
給与は生活に大きな変化をもたらす可能性があるので、1つ目のデメリットにあげました。
デメリット②主体性
契約社員だと、主体的にできる仕事が限られてしまいます。
なぜなら、契約社員は基本的に補佐的な役割で採用されることが多いからです。
実際に、私は事務職で、ほとんど雑務のような仕事しかしていません。
メリットであげた、「仕事の責任がそこまで重くない」の裏返しになりますね。
主体性を持って仕事に取り組みたい、という方は契約社員に向いていないです。
デメリット③世間体
「正社員」という肩書きと、「契約社員」という肩書きのどちらが世間的に信用されるかは一目瞭然ですよね。
もちろん、世間体は気にする必要はありません。
ですが、たとえば銀行でローンを組む、といった時にはやはり正社員の方が有利になります。
これは考えてみればわかりますが、非正規雇用は不安定だからですね。
なので、自分自身が周りの目を気にしないとしても、世間的には信用度が落ちるということです。
デメリット④将来性
契約社員は、期間が決められていることもあります。
将来的にその会社の正社員になれるにせよ、他の会社に転職するにせよ、不安定なことに変わりありません。
私の会社は、契約期間が5年と決められています。
5年後、本人の希望と会社が許可すれば継続可能ですが、それも確実性はありません。
さらに、5年の契約といっても、1年ごとに契約を更新します。
会社の経営状況次第で3年で契約を打ち切る、ということにもなりかねません。
なので、将来が不安定という点が、契約社員のデメットになります。
会社側のメリットとデメリット
次に視点を変えて、契約社員を雇う会社側のメリットとデメリットを考えてみました。
働く側のデメリットの裏返しで、会社側からしたら少ない給与で雇うことができるのがメリットですよね。
ボーナスも退職金も出さなくていいとなれば、好都合な人材です。
会社側からしたら、最低限の給与で、労働力が得られます。
さらに、非正規雇用なので、いざとなったらいつでも契約を切れるという点で好都合です。
働いている側も、その会社に忠誠を誓う訳ではないので、いざとなったら辞めることにそこまで抵抗がありません。
そうなると、会社側は採用コストや、教育コストが余計にかかってしまいます。
会社側としてはコロコロと人が変わるのは避けたいと思います。
契約社員になる前に考えるべきこと
それは、「自分の価値観をどこに置くのか」です。
せわしなく働いているなら、いったん非正規でゆるく働くのもあり
会社で主体的に仕事をして出世したいなら、契約社員だと無理です。
反対に、自分のプライベートの時間を十分に取りたいなら、契約社員がべストでしょう。
でも、実際どっちがいいのか判断できないですよね?
先日、下記のツイートをしました。
両極端を経験することで、自分にとってどういう環境がべストなのか知ることができます。
私はせわしなく働く環境が嫌で転職し、今の契約社員になりました。
しかし、現在は暇すぎてつらいです。
ですが、せわしなく働いていると自分について考える暇もなかったので、契約社員になって余裕を持てたことで、自分が進む道が見えました。
どういうことかというと、いったん非正規で働くのも悪くないですよ、ということです。
価値観を置くポイント【備忘録】
個人的な話になりますが、今、私自身が大切にしたい価値観を以下に備忘録的にまとめました。
もし自分の価値観が定まっていない人がいれば、参考にしてみてください。
※これは人生のいろいろなタイミングで変わるかもしれません。その都度、更新していこうと思います。
通勤時間は長くないか?
「超時間術【書評・要約】毎日忙しい人へ「あなたの時間不足は錯覚です」の記事で書きましたが、通動時間が長いと人生にいろいろな不都合をきたします。
現在は会社まで徒歩20分の近距離なので、ストレスフリーです。
睡眠時間を確保するためにも、通勤時間は短めにします。
いずれは、在宅で働けるようになるのが目標です。
自由に働けるか?
自由というのは、時間や場所に縛られずに働きたい、ということです。
在宅勤務やフレックス制なとを取り入れている会社がいいですね。
そうすれば、家族との時問、副業や趣味、勉強の時間を確保することができます。
自分の時間を大切にしたいので、自由に働けるかは重視します。
主体的に仕事ができるか?
現在、事務職として雑務などの主体的ではない仕事を経験して、やはり主体的な仕事がしたいと痛感しています。
仕事をしていて、達成感を味わえないほどつまらないものはありません。
なので、ある程度主導権を持ってできる仕事かがポイントです。
市場価値を高められるか?
「【事実】大企業の営業職ではスキルアップできません【経験談】」で書きましたが、今後は市場価値の高い人材が求められます。
会社にいると、その会社でしか通用しないスキルを習得させられることが多いです。
たとえば、その会社でしか使っていないシステムの使い方をマスターしても、転職したらまったく使えないスキルですよね。
それに対して、市場価値の高い人材は、どこの会社でも、個人でも稼くことのできるスキルを持っています。
たとえば私の場合、ライティングやプログラミングのスキルを勉強しています。
これらのスキルを身につけることができれば、どこの会社でも、個人でも通用しますよね。
そういった、市場価値の高い人材になれるかを重視します。
まとめ:自分の納得できる働き方をしよう
この記事の要点をまとめると以下の通りです。
- 契約社員のメリット → ①時間的余裕 ②精神的余裕
- 契約社員のデメリット → ①金銭面 ②主体性 ③世間体 ④将来性
- 会社側のメリット → ①金銭面 ②扱いやすい
- 会社側のデメリット → 急に辞められるリスク
- いったん非正規でゆるく働くのもあり
- 自分の大事にしたい価値観を定めておこう
価値観は人それぞれです。
自分の納得できる働き方を選択しましょう。
契約社員になろうか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
以上です。少し長い記事でしたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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