育児で仕事を中断しているけれど、そろそろ再就職したい!でも保育園は激戦で入れない、、、企業内保育所って聞くけど実際どうなの?詳しく知りたい!
この記事は、こういった方に向けて書いています。
この記事を書いている私は、娘が1歳2か月の時に企業内保育所のある企業に、パートとして就職しました。
その企業内保育所は約9か月間利用し、その後は認可保育園に入所しました。
この記事では、企業内保育所の利用経験者の視点でメリットとデメリットを解説します。
企業内保育所を利用しようと思っているお母さん方の参考になれば嬉しいです。
ちなみに、乳児持ちの専業主婦が再就職した方法は、以下の記事をご覧ください。
「何のスキルもない育児中の専業主婦だった私が再就職した方法」
スポンサーリンク
企業内保育所の概要
企業内保育所とは、従業員が就業中に子どもを預けられる、企業内に設置された保育施設のことです。
まず、娘が利用していた企業内保育所の例を紹介します。
娘が利用していた企業内保育所の例
娘が利用していた企業内保育所は、下記のような感じでした。
- 利用金額は、1時間いくらというように決まっており、給料天引き
- 利用時間は、8:30〜18:00
- お昼ご飯はお弁当持参
- 15時におやつが出る
- 子ども用トイレあり
- 室内には絵本やおもちゃ多数あり
- 週に何度か外へお散歩に連れて行ってくれる
- 園庭はないが、屋上で遊ぶことができる
- 先生は常時2〜3人いる
- お昼寝時間あり
企業内保育所を利用する目的
認可保育園に入所することができるまでの、フルタイムで働いているという実績作りのため
私が企業内保育所を利用していたのは、言い方は悪いかもしれませんが上記でした。
なぜなら、求職中だと認可保育園に入所するのはほぼ不可能だからです。
もし求職中で入所できたとしても、3か月で就職先が決まらなければ退所することになります。
認可保育園に入所するには、
- 就労時間(フルタイム or パート)
- 親と同居しているかどうか
などを点数化して、点数が高い人が優先的に入所することができます。
求職中の立場だと、保育所に入所する緊急性がないので点数が低くなり、いつまで経っても認可保育園に入所することができません。
なので、一度企業内保育所を利用してフルタイムで働くことで、優先的に入所できるようになります。
企業を利用しているように思うかもしれませんが、企業内保育所を利用しているほとんどの人がそういった理由なのは事実です。
そもそも、娘が利用していた企業内保育所は3歳までだったので、一時利用が前提となっていました。
ずっと企業内保育所を利用し続けることはできないので、今後のことも考えて利用するようにしましょう。
まずは見学をしよう
上記で解説をしたのは、あくまで娘が利用していた企業内保育所の例です。
職場によって環境は違うので、事前に見学をさせてもらい、子どもを安心して預けることができるかを確認しましょう。
もし見学することができなくても、面接の時などに見せてもらうようにしましょう。
見せてもらえないというのは、その時点であやしいので、考え直した方がいいかもしれませんね。
子どもが1日中過ごす場所なので、「何か違うな」と違和感を覚えたら考え直しましょう。
私の場合は、面接の日は会社が休みの日で、部屋だけを見学させてもらいました。
その後に、保育士さんとの面談がありました。
初めて行った時に保育士さんがすでに娘の名前を覚えていてくれて、○○ちゃんと呼んでくれたので、嬉しかったのを覚えています。
自分の就職を後悔しないように、子どもが元気に生活できるように慎重に選びましょう。
企業内保育所のメリットとデメリット
私の思う、企業内保育所のメリットとデメリットを紹介します。
企業内保育所のメリット
メリットは、以下の4つです。
- 子育てと仕事の両立をしやすい
- 社内の人の理解を得やすい
- 時間の融通が利きやすい
- 保育園に入る前の練習になる
順番に解説をします。
メリット①子育てと仕事の両立をしやすい
企業内保育所がある企業は、子育てと仕事の両立をしやすいです。
なぜなら、職場に子持ちのお母さんたちが多いので、いろいろと子育てについて相談することができるからです。
産休・育休をして復帰した場合、企業によっては小さい子どものいるお母さんが少ないことも多いですよね。
その点、同年代の子どもを持った人が多かったのは心強かったです。
みんな子育てと仕事を両立しているので、ロールモデルが多いということです。
企業内保育所を利用したため、「子育てをしながら仕事をする」という習慣を定着させやすい環境でした。
メリット②社内の人の理解を得やすい
企業内に保育所があるので、「子どもの体調不良で休む」ことの理解を得やすかったです。
誰かが休んだ時の協力体制が出来上がっていたことも、心強かったです。
私がいた企業は、みんなお互い様という思いを持っていました。
それぞれがいつ休むかわからないので、文句をいう人はほとんど見掛けませんでしたね。
メリット③時間の融通が利きやすい
企業内保育所だと、わりと融通が利きやすいです。
認可保育園だと保育時間はきっちり決まっていて、少しでも過ぎると延長料金を払わなければいけませんよね。
それに対して企業内保育所だと、多少時間の融通が利きやすかったです。
たとえば、私のいた企業の保育所は終了時間が18時でした。
しかし、連絡をすれば少しだけ延長することもできました。
先生、子どもを預けている人、みんなの距離が近いので、その点はよかったです。
当時の先生には感謝しかありません。
メリット④保育園に入る前の練習になる
企業内保育所は小規模なので、認可保育園に入る前の練習になりました。
いきなり大人数のところに飛び込むよりも、子ども自身も安心できると思います。
娘の場合は親と離れて1日過ごすのが初めてだったので、よかったと思っています。
企業内保育所のデメリット
デメリットと感じたのは、以下の4つです。
- 企業に依存しなくてはならない
- 他の利用者と関係が密になる
- 利用料金が高い
- 子どもとの距離が近すぎる
順番に解説をします。
デメリット①企業に依存しなくてはならない
「企業内保育所を利用する = 親子共にその企業に依存している」ことになります。
親が会社を退職すれば、当然のように子どもも企業内保育所を退所することになります。
認可保育園の場合は企業に依存していないので、転職しようと思えばできますよね。
私の場合、仕事内容が自分に向いていないと思い、早々に転職を決意しました。
しかし企業内保育所を利用している以上、企業に縛られており、すぐには転職をすることができませんでした。
結果的に認可保育園への入所が決まってから転職をしましたが、企業に依存していると行動に制限がかかってしまいます。
デメリット②他の利用者と関係が密になる
他の利用者というのは、会社の同僚ということになりますよね。
仕事で一緒、保育所でも一緒なので、関係が密になり過ぎる問題があります。
たとえば、どうしても気が乗らないお誘いを断るのに、苦労しました。
仕事があるというウソもつけないし、子どもの体調不良というウソもバレやすいからです。
正直に言えば良いのですが、仕事上の問題になるのも面倒だったので、参加していました。
もちろんママ友ができて良いこともたくさんありますが、時にはわずらわしいこともあります。
デメリット③利用料金が高い
先ほど、利用料金は1時間いくらというように決まっていると書きましたが、認可保育園に比べると利用料金が高かったです。
パートだったのでたいした給料はもらっていませんでしたが、半分くらいは保育料にかかっていました。
保育士を雇っているし、維持費がかかるので仕方のないことかもしれません。
しかし、社員が労働力を提供する代わりに預けるのだから、タダまでいかなくても、もうちょっと安くても良いのでは、というのが本音です。
デメリット④子どもとの距離が近すぎる
同じ建物内に子どもがいるので、距離が近過ぎると感じました。
どうしても小さい子は、親の顔を見ると泣いてしまいますよね。
保育室の前を通る時に「我が子の遊んでいる様子を見たいけど隠れながら通る」という状態でした。
また、保育所の利用時間以降に残業があり、子どもにそばにいてもらって仕事をすることが何度かありました。
当然ながら、仕事が手に付きません。
子どもがいる人の代わりに仕事をしてあげるなどの配慮があればいいですが、同じ建物にいると大変なこともあります。
まとめ:企業内保育所は「あり」です
この記事では、企業内保育所の概要とメリット・デメリットを紹介しました。
長々と書いてしまいましたが、個人的には企業内保育所を利用することは「あり」だと思っています。
今思うと、専業主婦から再就職をする時に、いきなり保育園に預けて、新しい職場で働き始めるのは親子共に精神的につらかったことでしょう。
まず企業内保育所を利用して、働くリズムを作れたのがよかったです。
働こうか悩んでいる方は、思い切って利用してみるといいですよ。
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント