ロルフ・ドベリ著「Think clearly」を読みました。
「Think clearly」は、副題にもある通り「最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」が書かれた本で、具体的な52の思考法が書かれています。
この記事を書いている私(わや@wayasblog)は、その内の17の思考法を自分の人生に取り入れていこうと決めました。
その中でも特に重要だと思った5つの思考法を、ご紹介します。
この記事を読んでくださっているあなたにも、明日から実践できる形でお伝えしますよ。
もし役に立ったと思ったら、他の思考法についても、実際に「Think clearly」を読んでみてくださいね。
中には、これは自分とは考え方が違うな…という項目もあったので、自分で取捨選択することが大事です。
今回もマインドマップを使用して、読書ノートを取りました。
マインドマップを使った読書ノートに関しては、以下の記事をご覧ください。
ではさっそく、本の内容を引用しつつ、解説していきます。
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Think clearly【明日から実践できる思考法5つを紹介】
私が特に重要だと思った思考法は、以下の5つです。
- なんでも柔軟に修正しよう
- 簡単に頼みごとに応じるのはやめよう
- SNSの評価から離れよう
- 「心の引き算」をしよう
- 軍拡競争に気をつけよう
順番に解説していきます。
思考法① なんでも柔軟に修正しよう
まずは「修正」という言葉に抱いている悪いイメージを捨てましょう。
あなたは「修正すること」に悪いイメージを持っていませんか?
この本を読むまでは、私も持っていました。
なぜなら、修正をすることは、自分の計画や目標設定が間違っていたことの証拠になってしまうからです。
しかし、人生において計画通りにすべて上手くいくことはありえません。
むしろ重要なのはスタートではなく、修正技術の方なのです。
たとえば飛行機は、予定されたルート上を飛ぶのは、ほぼ0%なんだそうです。
飛行機の補助翼が、天候などに合わせて飛行ルートを絶えず修正しているのです。
最初の条件設定にこだわり過ぎず、とりあえずやってみる。
そして違うとわかったら、修正する。
このように、なんでも柔軟に修正する能力が重要なのです。
修正することは悪いことではなく、むしろ人生においてはプラスの行動なのです。
思考法② 簡単に頼みごとに応じるのはやめよう
どんな依頼も5秒で決断する「5秒ルール」を身につけましょう。
あなたは、他人からの頼みごとについついOKしてしまい、後から後悔したことはありませんか?
人の頼みを断れないのは「互恵的利他主義」と呼ばれる行動が原因です。
互恵的利他主義(ごけいてきりたしゅぎ)とは、あとで見返りがあると期待されるために、ある個体が他の個体の利益になる行為を即座の見返り無しでとる利他的行動の一種である。
Wikipediaより引用
「互恵的利他主義」の危険性は、以下の2つです。
- 誰かから好意を受けると、その人にお返しをする義務があるように感じてしまい、その人の頼みを断れなくなってしまう
- 頼みごとを引き受けてしまったら、自分の行為を何とか正当化しようと、もっともらしい理由を頭の中で繰り返す
そこで「5秒ルール」を設けて、ほとんどの頼みごとを断ってしまおうということです。
そして、頼みごとを断ったからといって、すぐに嫌われることはありませんよね。
もし自分が頼む側だったらと、逆の立場で考えてみればわかることです。
「いつもお世話になっている◯◯さんと、家族の頼みごとは引き受ける」などと決めると良いかもしれませんね。
思考法③ SNSの評価から離れよう
他人の評価はコントロールできないので、気にしないようにしましょう。
SNSのフォロワー数やいいねの数など、気にしていますか?
今はフォロワー数が、一種のステータスのようになっています。
さらに、「フォロワーの増やし方」のような教材も売られているほどです。
しかし、フォロワー数やいいねの数は他人の評価であって、コントロールできません。
他人の評価からは自由になった方がいい理由は、以下の3つです。
- 感情のジェットコースターに乗っている時間を節約できるから
- 自分が本当は何に幸せを感じるのかがわからなくなってしまうから
- ストレスを感じていては良い人生にならないから
自分の人生は、他人に評価されるためのものではありません。
先日には、SNSの誹謗中傷によって韓国のアイドルが自殺まで追い込まれたこともありましたよね。
そこまで行ってしまったら、取り返しがつきません。
他人からの評価に、何も感じない人は問題ありません。
ですが、多くの人は良い評価だけを見るか、SNSに疲れたら離れるのが1番です。
周りの基準が大事か、自分自身の基準が大事か。
そこをよく考え、SNSに使っている時間を有意義に使いましょう。
思考法④ 「心の引き算」をしよう
人は、自分が手にしている幸せには気付かないものです。
そこで有効なのが「心の引き算」です。
今あって当然のものが、なくなってしまったらどう感じるか?を考えるのです。
たとえば、以下の通り。
- パートナーに出会っていなかったら?
- 子どもがいなくなってしまったら?
- 死の床についていたらどう感じるか?
以上の状況を具体的に考えると、今の幸せに気づくことができますよね。
人生で起きた素晴らしい出来事について考えるより、心の引き算の方が幸福度を上げる効果が高いのです。
さらに、興味深い調査があります。
バルセロナオリンピックのメダリストを対象に行われた調査において、銀メダリストは、銅メダリストより幸福度が低かったそうです。
その理由は、銀メダリストは金メダリストと比較し、銅メダリストはメダルに届かなかった選手と比較したから。
銀メダルの方が価値が高いはずなのに、幸福度は銅メダルの方が高いのです。
自分にはないものばかりを欲しがるのではなく、すでにある幸せに気付きましょう。
思考法⑤ 軍拡競争に気をつけよう
軍拡競争とは、軍事面での競い合いを指す言葉です。
軍備を拡張する他国より優位に立つために、自国の軍備も増強せざるを得ないというメカニズムです。
よりよい人生を送るための秘訣は、軍拡競争のない活動領域を見つけることです。
なぜなら、軍拡競争に勝っても虚しいだけで、得られるものはほとんどないからです。
たとえばプロの音楽家を目指すとするなら、ピアノやバイオリンといった競争の激しい楽器は選ばないようにする。
世界的演奏家たちも多いので、比較して幸福度が下がりかねません。
そこで競争率の低い楽器に変更して、より目標達成の難易度を下げるのです。
つまり、時には自分が所属する軍隊から距離を置いて、人生の戦略を俯瞰して見ることが大切なのです。
そして、軍拡競争のない活動領域を見つけてみましょう。
【書評&感想】Think clearly【まとめ】
今回は「Think clearly」を読んで、その中でも重要だと思った5つを紹介しました。
- なんでも柔軟に修正しよう
- 簡単に頼みごとに応じるのはやめよう
- SNSの評価から離れよう
- 「心の引き算」をしよう
- 軍拡競争に気をつけよう
もし役に立ったと思っていただけたら、他の思考法についても、実際に「Think clearly」を読んでみてくださいね。
最後に、重要な5つと言いつつも、1番最後である52番目の思考法がもっとも大事だと思ったので、載せておきます。
内なる成功を目指そう
内なる成功こそが、本当の成功である、ということです。
内なる成功とは、心の充実や平静さを手に入れることです。
長者番付の上位に入ることだけが、成功ではありません。
「内なる成功」に向けて努力して、今すぐに人生を充実させていきましょう。
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
興味のある方は、読んでみてください。
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