鈴木 裕介著「我慢して生きるほど人生は長くない」を読んだ感想です。
この本は、タイトルの通り「我慢して生きるほど人生は長くない」から自分に素直に、自分の人生を生きようという内容になっています。
著者は「自分の物語」を生きようと主張しており、本書は、そのための方法が書かれている本です。
その方法というのは、私なりにまとめると、以下の2つになります。
- 人間関係を見直そう
- 自己肯定感を高めよう
以上の2つを、この記事では深堀りしていこうと思います。
人間関係で疲れている人(おそらく人類全員)は見ておいて損はない本なので、この記事を読んで、もっと知りたいと思った方はどうぞ。
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「自分の物語」を生きよう
相手の顔色を気にしてばっかりで、「自分の物語」を生きることができていない
そんな人は多いと思います。
私自身も同調圧力に屈してしまって、自分の本当の気持ちを押し殺している時が多々あるので、「自分の物語」を生きていないんだなぁと思いますね。
会社勤めしていると、何だかんだで同調圧力に乗っておいた方がラクな部分もあるんですよね。
競争的な価値観から適度に距離を置くことは、自分本来の物語をつくるうえでとても重要
世間の価値観(評価基準)を必ずしも満たしていなくても、「私はこう生きています」と自分の言葉で言えるようになれば、少なくとも不幸な人生ではない
「〇〇すべきである!」みたいな価値観に対して、それを追い求めるあまり息苦しくなってしまうことも多いと思います。
誰しもが競争社会で生きていくのに適している訳ではないんですよね。
私自身は、ポジティブすぎる人に会ったり、そういった人をYouTube等で見ると眩しすぎて自分の心が落ち込んでいくことがあるんですよね。
「自分は全然この人のようになれないな…」っていう感情になります。(のちで解説する「DWD病」)
でもそれは「自分の物語」を生きていないということなんですね。
では次からは、「自分の物語」を生きるための、すぐにできる対策を紹介していきます。
対策①人間関係を見直そう
まず生きづらさを感じている人は、他人からや、自分自身の「ラインオーバー」に気を付けましょうと主張しています。
自分と他人の境界線や、自分が守るべき領域を意識しようということです。
「NO」と言う
ラインオーバーを避けるために、「まず、自分に合わないもの、やりたくないことを見つけ、NOを言うことから始めましょう」と主張しています。
NOと言うということは、自分を大切にするということです。
一見矛盾しているように感じるかもしれませんが、自分を尊重しない相手から距離を取り、自分を大事にしてくれる相手をより大切にするということになるのです。
違和感を言語化する
私が常に実践しようと思ったのが、他人に対する違和感を覚えた時は、それを言語化してみるということです。
自分が感じた違和感を大事にしてみましょう。
言語化して、「こういう時は自分は不快に感じる」といったパターンができれば、その仮説を他の人にも応用できるので、NOを言うべき時が明確になると思います。
罪悪感を抱く必要はなし
NOを言う時に、罪悪感を覚えてしまう人も多いかもしれません。
その気持ちは、痛いほどよくわかります。
しかし、著者は、その罪悪感は自分勝手な感情だと言います。
なぜかというと、相手のことを考えているようで、「相手に失望される前に、自分から申し訳なさを感じておこう」という自己防衛的な思いから生まれているからです。
罪悪感を抱いた結果、相手と顔を合わせることや、率直なコミュニケーションをとることができなくなってしまうのは、ナンセンスなんだそうです。
罪悪感を抱きやすい人は、断るという選択肢を常に持つことと、適度に他人の都合よりのも自分の都合を優先すると良いそうです。
これで、NOを言うことは実践できそうですよね。
対策②自己肯定感を高めよう
対策の2つ目は、自己肯定感を高めることです。
私自身も自己肯定感はかなり低めなので、この本をキッカケに高めていこうと誓いました。
自己肯定感とは
自己肯定感というのは、「何はなくとも、自分は自分であって大丈夫」という感覚です。
先述したNOを言うともつながってきますが、他人の価値観やルールにNOを言い、自分のルールで生きるということです。
何でもワガママに押し通すという極端な話ではないので、注意しましょう。
大切な人からの、愛のある批判はきちんと受け入れるようにしましょうね。
子どもの自己肯定感を高める
自己肯定感は、幼少期の経験が元になっていると思います。
子どもに対しては、欠点ごとまるごと受け入れてあげて、親が信頼できる存在になることが、自己肯定感UPにつながるそうです。
親自身が、NOを言っても許してあげる存在になってあげ、NOを言う練習をさせてあげましょう。
悩みは書き出してみよう
問題や悩みは紙に書き出して客観的に見ると良いです。
これは私も実践して、効果を実感しています。
頭の中だけだと、グルグルと同じ思考が回ってしまい、解決しないんですよね。
また、頭で漠然と感じている不安も、言語化してみると、意外とあっさりと解決したりします。
自己肯定感を高めるには自分を受け入れること
「DWD病(「だからわらしはだめなんだ」病)」になっていませんか?
この思考があると、自己肯定できません。
克服方法としては、まずは病気を認識します。
そして、信頼し、安心できる他人の力を借りながら、自分の「ダメなところ」を少しずつ受け入れていくと言いそうです。
競争の世界から適度に距離を置き、自分の中のポンコツさ、いびつさを面白がり、愛してくれる人と出会い、自分でもそれらを認められることができるようになったとき、人はようやく「自分は自分であって大丈夫」という感覚を持つことができ、自分の物語を生きることができるようになる
まずやることとしては、自分のダメなところを受け入れることからやってみましょう。
【まとめ】「自分の物語」を生きるためにやること
以上が「我慢して生きるほど人生は長くない」のまとめと、感じたことでした。
「自分の物語」を生きるために、今日からできることとして、以下の2つをあげました。
- NOを言う
- 自分のダメなところを受け入れる
NOを言うことで、自分自身を大事にして、本当に心からやりたいことをする。
自分のダメなところを受け入れて、それを手助けしてくれる環境で過ごす。
いきなり実践するのは難しいかもしれません。
しかし、本書のタイトルにもある通り、人生は長くありません。
自分の物語を生きるためにも、今日から少しずつ行動を変えていってみましょう!
以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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